超極細シルク(麗明)

生糸の繊度は、絹製品の品質を左右する重要な要因であり、繊度の細い生糸は軽くて染色性に優れしなやかな絹製品の製造が可能となることから、蚕糸業界においてはその開発が長年期待されてきた。
細繊度で染色性に優れた繭を生産する蚕の品種である「はくぎん」種から遺伝子組換え技術を用いて、超極細繊度で染色性に優れた繭を生産する蚕の一般養蚕農家における飼育が令和2年にカルタヘナ法に基づく国の承認が得られ、国産生糸の新たな需要が期待されている。
しかし、細繊度繭を生産する「はくぎん」種は元々給桑が難しい品種であったことに加え、遺伝子組換え技術により超極細繊度の繭を生産するように品種改良したことから、安定した繭生産を通じた産地形成のためには栽培技術指導体制の確立が不可欠である。
このため、超極細繊度で染色性に優れた繭の生産現場における飼育マニュアルを作成し、産地形成を図ろうとする地域を対象に栽培・飼育指導者等に対して技術研修を実施することにより、超極細繊度で染色性に優れた繭生産指導体制の確立を図る。
あわせて、超極細繊度で染色性に優れた繭から作られる生糸の特性を生かした商品開発を行い、国産繭の新たな需要を創出することにより、需要に基づいた超極細繊度で染色性に優れた繭の養蚕産地の形成を通じ、衰退してきている国内養蚕業の振興を図る。